こごめの買わない生活

  妊活、出産、育児中も、なるべく物を買わずに節約生活♪          そんな中で、本当に買って良かった物をご紹介します★

【妊活】流産を経験した人にプレゼントしてはいけないもの

流産を経験したあと、無事に第一子を生むことができて、その子にということで義母が贈ってきたものがありました。

それは、こけし。 

みちのく こけし 鳴子 4寸 2201

みちのく こけし 鳴子 4寸 2201

 

↑こんな可愛い感じじゃなくてもっと怖い顔でした。

昔ながらの引き目で、美しいんでしょうが顔は怖く、色合いは朱と白と黒。

もらった瞬間に私の娘は大泣きしました。

(正直、「赤ちゃん相手にこんな怖いもの買ってくるからだ、ざまぁみろ!」と思いました(^ω^; ))

 

「ひとつひとつ手作りで伝統工芸品で、昔から人形(ひとがた)として魔除けの意味でも贈られてて…」とか、そのこけしがどんなにすごい物かを義母は熱弁していましたが、正直赤ちゃんにあげる物じゃないと思いました。

うんちくを繰り広げる時点でドヤ顔がひどいし、押しつけがましくて正直うっとうしい。

第一赤ちゃんは全く喜んでいない。

 

というか、とにかく怖い!

 

こけし好きの人にはたまらない良さがあるんでしょうが、好みは別れると思います。

私だって怖かったし、娘も大泣きですぐに箱に戻しました。

 

何かで、「こけしは口減らしや間引きなど、中絶したり生まれてすぐ殺すことになってしまった子供を供養する意味がある。だから『子消し』という」と聞いたことがあって、私はそのイメージが強くありました。

こけしを贈られて改めて調べると、それは語呂合わせからきた俗説なんだと知りました。

 

そうは言っても、その俗説にのっとった作品などにも触れてきましたし、どうやったってそのイメージが拭えません。

音の響きがそのまんま過ぎます。

私も今でこそ流れた子のことを恐れずに、落ち着いて供養する気持ちでいられてますが、やっぱり「私のことを恨んでるんじゃないかな」という不安にかられることはあります。

 

そんな不安が恐ろしい妄想になって襲い掛かってくることがあります。

その妄想というのが、座敷童みたいな子が、家の壁や戸の向こうからひょっこり覗いていたら怖いなというもの。

 

贈られてきたこけしはまさにその妄想を具現化したようなもので、あれが部屋の隅に置かれていたり、何かの隅からひょっこりこっちを見ていたりしたら、多分発狂するだろうなと思いました。

 

それなりに流産ノイローゼは回避してきたつもりでしたが、そんな私でもやっぱりちょっとしたきっかけで情緒不安定になります。

恐怖と不安を形にした物が部屋にあるというだけで、(前の記事でも書いたような)流産翌日のような恐怖が拭えずにいても立ってもいられなくなってしまいました。

【妊活】流産の翌日。恐怖が襲ってくる - こごめの買わない生活

lucie kaas こけし アンディ

lucie kaas こけし アンディ

 

義母からの贈り物にケチをつけるのは夫にも申し訳ないことですが、「近くに存在されるとどうしても怖くて耐えられない」と相談しました。

もちろん夫は私の流産のダメージについてよく分かってくれているので納得してくれて、家から撤去してもらうことになりました。

 

捨てると呪われそうなので、人形供養のような措置をとることも考えましたが、とりあえず夫が撤去してくれることに。

こっそり捨ててくれたのか、実家の荷物に紛れさせているのか、会社のロッカーとかに隠してくれているのかは分かりませんが、とりあえず私の心の安寧は保たれました。

 

流産―もう、一人で苦しまないで

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流産をしていてもこけしを好きな人はいると思いますが、流産をしていなくてもこけしが苦手な人はいると思います。

 

だから一概には言えないことではありますが、やっぱり好みが別れるものだし、俗説とはいえ「子消し」と聞こえる物を妊活中の人や流産経験者に贈りつけることは、とんでもなく傷をえぐることになりかねません。

 

妊活中も流産経験後も、些細な言葉が引き金になって、号泣とか発狂とかしたくなる難しい時期があると思いますし。

 

だからもし買って贈ろうかなと思っている人に一度思いとどまってもらいたいです。

 

元々めちゃくちゃ好き!って場合以外は、

流産経験者にこけしは贈ってはいけません

 

「不育症」をあきらめない (集英社新書)

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エビデンスに基づいた不育症・習慣流産の診療

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